アレルギー科について

当診療科は、主にアレルギー疾患の診察、検査、治療を行っています。アレルギーとは、人が本来持っている免疫と呼ばれる機能(体内に侵入していく異物を排除する働きがある)がうまく働かなることです。
当院では以下のような疾患に対応しております。
また、下記に記載されていない症状でもご相談が可能です。

  • 花粉症
  • アレルギー性鼻炎
  • アレルギー性結膜炎
  • 蕁麻疹
  • 薬疹
  • 気管支喘息など

アレルギー検査

当院では保険適応のアレルギー検査(血液検査)を行っております。
血液検査では、アレルギー体質であるかどうかを調べる非特異的IgE抗体検査もあれば、アレルゲンを特定させるための特異的IgE抗体検査もあります。後者では、少量の血液の採取で39種類のアレルゲンを調べることができる「Viewアレルギー39検査」というのもあります。

舌下免疫療法

舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、1日1回、舌の下で薬を溶かして飲み込むだけの簡単な方法で、アレルギーを根本から治すことのできる治療法です。
この場合、体内にアレルゲンを少量ずつ投与していき、その量を徐々に増やしていきます。そして一定の量に達したら、それを一定期間(3年以上)続けていく治療法になります。長期に及びますが、耐性をつけていくことでアレルギーを克服していくというものです。
舌下免疫療法の対象となるのは、スギダニに対するアレルギーです。約8割の方に改善傾向みられる。

治療時期

またスギ花粉が原因の舌下免疫療法を行う場合は、飛散していない時期からスタートする必要があります。ダニの場合は、開始時期が限定されることはありません。対象年齢は5歳以上となっています。

治療方法

舌下免疫療法はスギもしくはダニのアレルゲンが含まれた錠剤を舌の下に1~2分程度置き、口内で馴染ませてから飲むようにします。頻度としては一日一錠で、毎日決まった時間に行うようにしてください。なお初めて使用する際は、どのようなアレルギー症状がみられるかわからないので、院内で投与いたします。その後、問題がないと医師が判断すれば、2回目以降はご自宅等で患者様ご自身が行うこととなります。

副作用

これまでに重篤な症状が現れたという報告はありません。よくみられる症状としては、口の中での腫れやかゆみです。このほか、耳のかゆみ、頭痛、吐き気などが服用後30分以内に起きるとされていますが、1時間もしないうちにこれらは治まっていきます。
なお可能性としてはアナフィラキシーショックを発症することも考えられますが、その確率というのは、ほとんど稀とされています。

ヒスタグロビン注射

ヒスタグロビン注射とは

ヒスタグロビンは、ヒスタミンと免疫グロブリンを合わせた薬のことです。

作用機序について

ヒスタグロビン注射は、花粉症などのアレルギー症状を引き起こすヒスタミンという物質の働きを抑えることで、アレルギー体質を根本的に改善する「非特異的減感作療法」です。そのため、スギ花粉以外が原因の人にも効果を発揮する治療です。複数のアレルギー物質がある人では、ヒスタグロビンでアレルギー反応を抑えることは効果的です。

ヒスタグロビンが適応になる人

花粉症の症状がきつい中等度以上の人がヒスタグロビン注射の対象になります。

ヒスタグロビン注射の投与方法

花粉症の症状が出現したら、通常1回1バイアルを、成人では週1~2回で計3週間を行います。これを1クールとするので、3週間の間に3~6回投与します。
十分な効果のあらわれない場合には、更に1クールの注射を行います。効果が認められたら、維持療法として注射を行っていきます。

当院ではアレルギー諸症状の鎮静化に効果的なノイロトロピン注射も併せて行うことが可能になっております。ヒスタグロビン注射とノイロトロピン注射との相乗効果が期待できます。

ヒスタグロビン注射が使えない方

  • 過去にヒスタグロビン注射を打ってショックの既往歴がある方
  • 激しい喘息発作のある方
  • 月経前後・妊娠の可能性のある方

費用

ヒスタグロビン注射の費用は保険適応ため3割負担の方は初診で1回1200円程度です。

ノイロトロピン注射

ノイロトロピン注射はとは

花粉症のくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどアレルギー症状全般に効果が期待できます。

作用機序について

ノイロトロピンの有効成分は、鼻の粘膜にあるアセチルコリン受容体を減らします。さらに、好酸球の浸潤を抑えることができます。これらの働きによって、花粉が引き起こすアレルギー反応を抑えます

ノイロトロピン注射の使用方法

週1~2回の頻度で、計6回程度使用するのがおすすめです。症状や効果に個人差がありますので、症状や効果をみながら適宜追加は可能です。
ヒスタグロビンとの併用で相乗効果が期待できますので、併用をおすすめしております。

ノイロトロピン注射の費用

ノイロトロピン注射の費用は保険適応ため3割負担の方で初診では1回1000円程度です。
抗ヒスタミン薬など内服薬だけではコントロールできない人は、ノイロトロピン注射を検討してみてください